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数式の分析

数式の分析とは

Excelには数式が参照しているセルをトレースしたり、セルを参照している数式をトレースしたりする機能があります。そのほかに複雑な数式を一つずつ順番に実行して数式の内容を検証したり、計算結果のセルを確認しながらデータを調整する機能も存在します。

これらの機能は複雑な数式を組み立てる時に参考にしたり、すでにある数式を分析したりするときに役立てることができます。

参照元をトレース

例として以下のような表があったとします。

  A B C 合計
10 10 10 30
10 10 10 30
10 10 10 30
総合計 90

この表は行ごとの合計を計算してさらに総合計を計算しています。Excelで同じ表を作る場合、合計列にSUM関数を使用して各行ごとの合計を計算し、さらに総合計でSUM関数を使用して行ごとの合計から総合計を計算するとします。すなわち総合計のセルに設定された数式は合計を参照しており、合計に設定された数式は各行のデータを参照していることになります。この流れを視覚的に表示させる手順は以下の通りです。

  1. 「数式」タブをクリック
  2. カーソルをトレースしたいセルへ移動
  3. ワークシート分析グループの「参照元のトレース」をクリック
  4. 参照元が表示されるのでもう一度「参照元のトレース」をクリック
  5. 最終的な参照元までの矢印が表示される

今回、例として使った表は二重に参照するだけなので「参照元のトレース」を二回クリックしただけでしたが、もっと複雑に入り組んだ式の場合でも「参照元のトレース」を使って順番に式の参照元をたどっていくことができます。

参照先のトレース

参照元のトレースが数式が設定されたセルから参照元をトレースしたのとは逆に、参照先のトレースでは数式が参照しているセルから数式が設定されているセルをトレースしていきます。参照元のトレースで使用した表と同じ表を使って参照先のトレースを行うには以下の手順を行います。

  1. 「数式」タブをクリック
  2. カーソルをトレースしたいセルへ移動
  3. ワークシート分析グループの「参照先のトレース」をクリック
  4. 参照先が表示されるのでもう一度「参照先のトレース」をクリック
  5. 最終的な参照先までの矢印が表示される

数式の検証

数式の検証を使うと複雑に入り組んだ数式を順番に実行して結果を確認することができます。例として以下のような表があったとします。

  A B C 判定
60 90 50
49 50 70 ×
90 90 10 ×

この表はA列、B列、C列がすべて50以上である場合、判定列に○が表示されています。Excelで同じ表を作る場合、判定列にIF関数を使用して各列の数値を判定するとします。そのとき使用されるIF関数は三つの列を判定するために三重になるものとします。ここで三重のIF関数を一つずつ実行して数式がどんな順番で実行されているのか視覚的に確認する方法は以下の通りです。

  1. 「数式」タブをクリック
  2. 検証したい数式が設定されているセルにカーソルを移動
  3. ワークシート分析グループの「数式の検証」をクリック
  4. 数式の検証ダイアログが表示される

数式の検証ダイアログが表示されれば準備完了です。「検証」ボタンを押して数式が順番に実行されていく様子を確認してください。

ウォッチウィンドウ

ウォッチウィンドウを使うとセルを監視しながらデータを入力することができます。ウォッチウィンドウを使ってセルを監視するには以下の手順を行います。

  1. 「数式」タブをクリック
  2. ワークシート分析グループの「ウォッチウィンドウ」をクリック
  3. 表示されたウォッチウィンドウの「ウォッチ式の追加」をクリック
  4. ウォッチ式の追加ダイアログの「値をウォッチするセル範囲を選択してください」項目で値を監視したいセルを選択して「追加」ボタンをクリック
  5. ウォッチウィンドウに選択したセルの内容が表示される

今回は例として数式の検証で使った表の一部をウォッチウィンドウに追加しました。ウォッチウィンドウを表示した状態で表を編集するとウォッチウィンドウの内容も連動して変わりますので、画面に収まりきらない大きな表の数式や、別のワークシートにある数式などを監視しながらデータを編集することができます。